アマチュアViolin弾きの「独り言」

~思いついたこと、気になることを自由に、気の向くままに~~<そうして中断です>~

遠くへの引っ越し

一回り以上年齢は離れているが、
古くからの知り合いで、お互いの家に行き来して食事を共にしたり、
数名の仲良し仲間の一員として、旅行に度々一緒したり・・・・・
その方から、久しぶりに電話がかかってきた。


鎌倉に夫婦で永年住んで居られたが、ご主人が亡くなり一人住まいに
なったのを機に、北関東の施設に入居。
その方からの近況報告電話だった。


子供はお二人。関東と関西に住んでいるご子息とお嬢さん。
子供達との同居は全く考慮外で、ご主人が亡くなった後、すぐにご自分が
一人住まいすると決められた。


住んで居られた住まいは可成り広く、かつ永年の生活。
家財は多く、一人住まいへの切り替えの為には、思い切った
整理が必要だった。


その上、ご主人の趣味が音楽。
膨大な楽譜とこれ又膨大なCD、DVD、レコード。大型の音響設備。
そして、ご本人の趣味が陶芸と絵画だから、多くの作品群。
他に、骨董品等も有り、引越し準備は、業者に任せるしか無かった。


あっという間に、業者は多くの「宝の山」を持ち出して処分をした。
私が呼ばれて伺った時には、段ボール20数箱のDVD、CDの内、
既に半数以上が無くなっていた。
膨大な楽譜の多くも、ゴミとして処分済み。
「古本にもならない」と言われたようだ。
残った楽譜の中には、多数のハードカバーのオペラスコアが有った。
古本にもならず、重たいだけの厄介物だから、処分が後回しになり
幸い残っていたのだろう。

 

慌てて、この業者との契約を解約したが、物は戻らない。
例えば、DVD、CDは曲目、演奏家等の詳細を示さなければ、戻す
事は出来ない・・・・等々
バタバタとした整理作業中に、言わばどさくさ紛れに処分をOKした
ケースもあるのだろう。
こちらは、女性一人。相手は複数の人物だから。

 

ただ、業者が素人なので価値が解らず、持ち出されないで、助かった品
には、ハードカバーの貴重な楽譜の他に、例えば、バイオリン3丁と
弓数本。
ケース!!を含めて新しくて、見てくれがきれいだという理由で、残念
ながらビオラは数千円で持って行ったようだが。
(残ったバイオリンから類推して、相当な楽器だったと、推測しているが)
確かに、バイオリンは19世紀初期の楽器で古くさく、弓も「ただの棒」。
価値が解っていたら、超高級外車等が十分に買える価値が有っただけに
解らないで良かった。
助かった!!


CD、DVD、楽譜にはオペラ等作品も含まれ、ご本人が新しい生活を
始めるのに際し、側に置き聴きたかっただけに、残念な結果ではある。
今から、集めるのは至難の事だと思うから。


過去の、全てと言ってもよい生活を切り捨て、新しい生活が穏やかに
始まっている由。
簡単には会える距離では無いが、なるべく早い機会にヴァイオリンを
ぶら下げて訪問したいと思って居る。