アマチュアViolin弾きの「独り言」

~思いついたこと、気になることを自由に、気の向くままに~~<そうして中断です>~

音色(演奏)の違い

深夜に目覚めた。


大雪警報が出ていたが、その後は強風と雨の予想だったから、
雨が降っているのかも知れない。
風が地鳴りのように、微かだが音をたてている。
屋根の雪が落ちる音は、相変わらず続いている。


ぼんやりと、考えた。
ミッシヤー・マイスキーのBach 解釈(演奏)について、否定的な意見を
記したが、もしこのブログが有名(人)ブログであれば、確実に炎上して
しまうだろうな、と。


寝付かれぬまま、思い出した事が有った。
可成り以前にだが、私のフルート吹きの友人が二人の演奏家の演奏を
聴かせてくれて、比較をしたことがある。


私はその時、一人目の演奏を聴き「流麗だな、光っているな」と思った。
次に、二番目の演奏を聴いた時、一音毎に「芯がある」と感じた。
フルートについて不勉強であった事も有り、両者の違いに驚いた。

もう一度聴くと、前者の流麗さは「軽さ」であり、後者は「落ち着き」とでも
言った感じを受けた。
友人と私の好みの演奏は、後者であった。

その演奏家とは、ジャン=ピエール・ランパルとオーレル・ニコレである。
勿論、前者がランパルで、後者がニコレである。

この、聴き手の好みの問題も、多数決的な好みから言えばランパル
圧倒的だと思う。
けれど、私のマイスキーの演奏と、今回思い出したフルートの音色の違いに
対する好みの判断基準の傾向は同じだと思う。
私は、どうも、多数決的な判断基準からは、ずれているようだ。
結局、人の感性は、年月が経過しても変わらないのかも知れない。

 

その様な事を思いつつ、寝付かれぬ夜を過ごした。

 

因みに
私の友人はマルセル・モイーズの公開レッスンを受けた事が有る。
その時、モイーズに「ブラボー」と言って貰ったそうで、これが彼の大きな
財産になっている。
その様な彼だから、ニコレに惹かれるのは当然なのだろう。