アマチュアViolin弾きの「独り言」

~思いついたこと、気になることを自由に、気の向くままに~~<そうして中断です>~

銀座の展覧会

久しぶりに銀座に出掛けた。
それも、どうしても拝見しておかねばならない展覧会が有ったから。


最近は、特に他の作家(アーティスト)の傾向にも無頓着になり、余程
親しいか、熟知して居る作家の展覧会で無ければ行ってない。


展覧会は、多くの人に見て貰う事が重要なのだから、発表をする立場と
しては、会場に足を運び少しでもにぎにぎしくするのが筋だろうが、
素直に言えば、会場に入って「馬鹿馬鹿しくなる作品?」が並んでいる事
も多く、この時にどの様な行動を取るべきか、一瞬固まることがある。
ぱっと、一瞥して踵を返すのは簡単だが、私は気が引けて、これだけは
さすがに出来ない。
だから、ざっとだけでも会場を一巡する。
「馬鹿馬鹿しくなる作品」の展示された会場では、この一巡が苦痛になる。


作品が、稚拙でも、それはまあ辛抱できる(心の中で「未だ、発表するレベル
じゃないよ」と言えば済むこと)。
そして、熱気とか意欲が感じられれば、それなりに一巡できる。


けれども、言葉では説明をし難いが・・・「オーバーアクションの笑えないお笑い」
「話芸では無い、下品な漫才」・・・この様な(自己満足)部類の作品。
判ったような、判らないような説明だが。
それらが展示されていると、腹が立つし、苦痛になる。

 

概ね、一定レベルの画廊では、扱い作品(傾向が決まっている)の見極めが
出来るが、それでも、見ず知らずの作家の展覧会には、この様な展示物が
並んでいる事が有る。
その様な訳で、
ごくごく親しいか、熟知している作家の展覧会限定で、出掛ける事になる。

 

肝心の見に行った展覧会だが、
作家は、もはや相当に高齢になった女性。
以前は有名団体展の会員だったが、現在はフリー。
抽象画だが色彩が従前にまして益々豊富になり、空間を明るくする。
暫く、ご自宅訪問をしてなかったし、その上オープニング・パーティーにも
行けなかったので、長い時間話し込んだ。
次々とお客さんが来られたが、3時間近く・・・それも、話題は歯医者の話し、
我が家の個人的な話し、音楽の話し、等々。
アートに関しての話題は、以前に私がお勧めした画材の話し程度のみ。

 

久しぶりの銀座だが、楽器店に一寸立ち寄っただけで、帰宅した。
時間をかけて往復する価値のある展覧会だから、これで十分な気分である。