アマチュアViolin弾きの「独り言」

~思いついたこと、気になることを自由に、気の向くままに~~<そうして中断です>~

面白い医療技師

私は、今日初めて頭部ののMRI、MRA検査を受けた。
実は、この検査を受けることに可成りびびっていて、不安だったが無事終了。


終了後、年配の技術者に「不安がられる方は、大勢おられますよ」と言って
送り出された。
私の場合は、他の医療機関からの紹介だから、結果が火曜日夕方に送られ、
水曜日以降に聞きに行く事になる。


MR検査を受けた医療機関は、我が家から徒歩圏内だから、未だふらふらと
して居る身にとっては、結論が一度に出なくてもやむを得ないのかなと、
思って受診した。

 

所で、このMR検査技師の受付から検査までの手順が、面白かった。
と言うか、なるほど、この様に進めるのも手だなと思った。
私の顔を見るなり、
「先ず、私がご説明しますので、何かご質問がある場合は説明の後でお願い
します」
「途中で、ご質問にお答えをしますと、大事なことで、申し上げるのを忘れる
といけませんから」
間髪を入れずに、靴をスリッパに替えさせて、ロッカーの説明、時計、
貴金属類、着衣のポケット中身、ベルトの金属部分のチェック、入れ歯の
有無、めがねの収納、着衣(上着、ズボン)のチェック、等々を
瞬時の休みも無く、流れる如くに進めた。


この時点になると、この技師のペースに上手く乗せられ、私は無言。
彼の説明に、たた頷き従うだけ。


かろうじて、私が「あの・・・・」と、始めて言葉を発すると、
(この後に、初めてなので不安ですがと言いたかった)
(私の言葉を遮り)
「見てください。ご案内しましょう。ここですよ」とドアを開けて装置のある
部屋へ案内。
そして
「この上に寝てください。頭はこちらです・・・・・」


そして、彼は続ける。

「途中で不安になったら、止めますよ。ボタンを押してください」
(ボタンなんて無かったが)
「声を出して頂いても結構ですよ。すぐに止めますから」


とどめに?
「ただ、途中で止めると、初めからの全てが駄目になります。だから、最初から
やり直しになります」
「時間は、8分と4分が4回で続けてやります、おおよそ25分です」
「それでは始めましょうか」
ようやく、彼の話は終わり、操作室にさっと消えた。


これでは、こちらからの質問なんてしていられない。もし不安感があったと
しても、この一方的な説明のペースに押し切られるしかない。
これも、不安感を持つ被対象者に、考える時間を持たせない様にする、謂わば
技術で有るのかも知れない。


終了時にこの技師が
「不安がられる方は、大勢おられますよ」と言って送り出したのは、案外、不安
がって色々と質問を受けることが多いのかも知れない。

MRI検査を受けて、技師の対応を面白く思った話し・・・・・